2025-03-21 11:44経済

個人金融資産、2230兆円=昨年末、株高で過去最高―日銀

個人金融資産残高の推移
個人金融資産残高の推移

 日銀が21日発表した2024年10~12月期の資金循環統計(速報)によると、昨年末時点で個人(家計部門)が保有する金融資産の残高は、前年末比4.0%増の2230兆円となった。昨年8月に一時急落した株価の回復などを背景に、株式や投資信託の残高が拡大。個人の金融資産残高は過去最高を更新した。
 一方、日銀が持つ国債(国庫短期証券を除く)の保有割合は52.05%と、5四半期連続で減少した。
 個人金融資産の内訳は、株式等が9.5%増の298兆円、投資信託は27.4%増の136兆円。投資信託は昨年1月に新しい少額投資非課税制度(NISA)が始まったことや株価の上昇を背景に、過去最高を更新した。現金・預金は0.6%増の1134兆円と、企業のボーナス支給増がプラスに寄与。保険は円安で外貨建ての残高が押し上げられ、0.5%増の383兆円となった。 
 国債発行残高1075兆円のうち、日銀の保有分は559兆円。日銀は昨年8月から国債の買い入れ額を段階的に縮小しており、今後も保有残高の減少が続く見通しだ。
 金融機関を除く民間企業の金融資産は9.2%増の1582兆円と、過去最高を更新した。

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