不屈の主将、ぶれぬ信念=遠藤、「W杯優勝」に込めた思い―サッカー

不屈の男らしく、背中でチームを引っ張ってきた。サッカーの2026年ワールドカップ(W杯)出場を決めた日本代表のキャプテンを務める遠藤航選手(32)=リバプール=。「しっかり勝ってW杯出場を決める」。約束通りに20日のバーレーン戦に勝利し、埼玉スタジアムに歓喜を届けた。
23年6月。第2次森保ジャパンの主将を託された。「この先、日本代表がどうやったらW杯で優勝できるのか。そういうことを考えて行動してほしい」。共に戦う仲間へ端的に伝えた。
今や代表選手のほとんどが欧州各国でプレーする。22年W杯カタール大会で優勝経験国のドイツ、スペインを撃破。ベスト8への壁はいまだ破れていないものの、着実に世界トップの背中へ近づいている。日常から世界基準を知る選手たちに、主将の立場から多くを語る必要はなかった。
年齢的に厳しいと言われる30歳を過ぎて、遠藤選手は世界最高峰のイングランド・プレミアリーグに到達。「やることは変わらない」。ドイツ時代を含め、出場機会に恵まれない逆境に立たされても、その都度存在価値を示してきた。
そんな遠藤選手も、少年時代は、ドイツやブラジルといった強豪を憧れのまなざしで見ていた。だが、見上げているだけでは、それは遠い存在のままで終わってしまう。
「今の子どもたちは、日本がドイツに勝てると思っている。そういう気持ちはすごく大事」。どんな相手とも同じ目線で戦える重要性は、日々の環境で感じている。日本代表を夢見るサッカー少年にも、同じ心構えを持ってほしい。「W杯優勝」には、そんなメッセージも込められている。
[時事通信社]

最新動画
最新ニュース
-
スナックで女性死亡、男性も重体=複数の刺し傷、現場にナイフ―警視庁
-
東京株、上げ幅500円超
-
袴田さんに刑事補償2億1700万円=再審無罪確定で、請求認める―静岡地裁
-
今永、試合代わりにブルペン=米大リーグ・カブス
-
大谷、1番指名打者=鈴木は1安打―米大リーグOP戦
写真特集
-
ラリードライバー 篠塚建次郎
-
元祖“怪物” 巨人・江川卓投手
-
つば九郎 ヤクルトの球団マスコット
-
【野球】「サイ・ヤング賞右腕」トレバー・バウアー
-
【野球】イチローさん
-
【スノーボード男子】成田緑夢
-
【カーリング】藤沢五月
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎