「これからも見守って」=各地で犠牲者に祈り―東日本大震災14年

東日本大震災の発生から14年を迎えた11日、津波で甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島各県の沿岸部では、早朝から犠牲者を追悼する人々の姿が見られた。震災で多くの友人を亡くした女性は慰霊碑に花を手向け、「これからも見守っていて」と静かに祈りをささげた。
岩手県陸前高田市内の墓地では、同市の塗装工大和田正一さん(66)が、震災で亡くなった妹が眠る墓前で静かに手を合わせた。「この日だけは妹を思い出す。とにかく安らかに」と冥福を祈った。もうすぐ孫が生まれる予定といい「地震が来たら高台に逃げろと伝えたい」と語った。
同県大船渡市の漁師岡崎健生さん(33)は、吉浜海岸の防潮堤の上で震災当時を振り返った。東京都内の大学に通っており、テレビに映る故郷の惨状を見て「何もできないことにもどかしさを感じていた」と話した。
岡崎さんは地元の消防団に所属。市内で発生した大規模な山林火災では、活動に限界を感じたといい「できないことが多く、地元に貢献できなかった」と悔しさをにじませた。
約180人が亡くなった仙台市若林区の荒浜地区では、地元住民らが日の出とともに手を合わせた。津波で両親と兄、妻とおいを亡くした同区の無職大学敏彦さん(70)は「悲しい気持ちは今も変わらない」と心境を吐露。「残された人たちを見守ってほしい」と話し、家族の名前が刻まれた石碑を寂しげに見詰めていた。
福島県浪江町の町営大平山霊園。津波で姉夫婦を亡くし、母の行方が今も分からないという舛倉美津枝さん(72)は、先月同町に帰還したことを墓前に報告した。「(自分は)津波で生かされたのだから、その分前を向いていきたい」と話した。
福島県いわき市の山口三四さん(80)は、今も帰還困難区域に指定されている同県大熊町内の出身地区に先月、震災犠牲者らの名を刻んだ慰霊碑を建てたと話し「できれば生まれた場所に戻りたい」と訴えた。





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