2025-02-15 12:35

「複合災害」の対応手順確認=川内原発、防災訓練2日目―政府

 九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)での重大事故を想定した政府の原子力総合防災訓練の2日目が15日行われた。石破茂首相が午前中に首相官邸で原子力緊急事態を宣言。同原発周辺では孤立集落の住民避難など、能登半島地震の教訓を踏まえ「複合災害」が起きた場合の政府や自治体の対応手順を確認した。
 訓練では、薩摩半島西方沖を震源とする最大震度6強の地震が発生。川内原発1号機で冷却機能が失われ、炉心損傷で放射性物質が外部に放出される恐れがあるとの想定で行われている。 
 川内原発周辺ではこの日、能登地震を踏まえ、孤立集落を想定したヘリコプターや船舶での避難や、事前に定めていた避難先が被災した場合の対応に関する訓練などを実施。従来と同様に、5キロ圏内からの避難や5~30キロ圏内の屋内退避などの訓練も行われた。
 16日までの3日間で、内閣府や原子力規制委員会職員、周辺自治体の住民ら約4800人が参加。川内原発での事故を想定した訓練は2013年以来で、15年の1、2号機再稼働後は初めて。
[時事通信社]

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