「万博テーマ感じる演目に」=空自ブルーインパルス、開幕日に記念飛行
大阪・関西万博が開幕する4月13日に、航空自衛隊の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」が記念の展示飛行を行う。飛行隊長の江尻卓2等空佐(41)らが時事通信の取材に応じ、「世界の人に演技を見てもらう貴重な機会。万博のテーマを感じられる飛行にしたい」と意気込みを語った。
1970年の前回の大阪万博でも大空に「EXPO70」の文字を描いたブルーインパルス。大阪での飛行は90年の「花と緑の博覧会」以来35年ぶりで、この時は航跡のスモークで巨大な花のマークを作り出し、開会式を盛り上げた。
今回の万博での演目の詳細は明かせないというが、江尻隊長は「万博のテーマである『いのち』や『未来』、また世界とのつながりといったイメージを取り入れた飛行演目にしたい」と構想を語った。
演目は主催者のリクエストやイベントの趣旨を考慮するといい、昨年3月の北陸新幹線延伸開業の際は、縦一列に連なって飛ぶ「トレイル」で車両を表現。長崎県島原市では同年10月、キリスト教関連の世界遺産がある土地柄をイメージして、空中に十字架をつくる「グランドクロス」を披露した。江尻隊長は「万博の成功につながる演技が目標。大阪の名所の上を飛ぶことがあれば、空を見上げ、すてきな思い出にしてほしい」と話した。
万博にゆかりのある隊員もいる。編隊右側を飛ぶ3番機のパイロット松浦翔矢1等空尉(30)は、前回会場だった大阪府吹田市の出身。「太陽の塔」が残る万博記念公園は、日課のランニングコースだった。
中学生の時にブルーインパルスを知り、2018年に空自のパイロットに。ただ、長年の夢だった部隊での任期は3年間に限られているため、万博開催に重なるようタイミングを見計らって配属を志願した。見事射止めた晴れの舞台を前に、「一生に一度の機会。心に残る飛行になるよう全力で取り組む」と力強く語った。
[時事通信社]
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