イラン大統領「戦争望まず」=米に核合意再建呼び掛け―国連総会
【ニューヨーク時事】イランのペゼシュキアン大統領は24日、7月の就任後初めて国連総会の一般討論演説に臨んだ。イスラエル軍がレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに大規模空爆を加える中、「われわれは誰とも戦争を望んでいない」と述べ、イスラエルとの全面衝突を回避したい思惑をにじませた。イランはヒズボラの後ろ盾。
ペゼシュキアン氏は同時に、パレスチナ自治区ガザで人道危機を引き起こしているイスラエルの軍事作戦などに触れ、「全ての結果に対する責任を負うことになる」と同国をけん制。「国際社会がイスラエルの蛮行に終止符を打つことが急務だ」と緊張緩和を訴えた。
2018年にトランプ米大統領(当時)が一方的に離脱した核合意については、再建に向け「合意当事国と関与する用意がある」と表明。対立する米国に「われわれは新たな時代を迎える機会を得ている」と呼び掛け、経済制裁の解除を求めた。
ロシアのウクライナ侵攻に関しては「イランは全ての戦争に反対する」と語り、対話を通じた和平実現を呼び掛けた。
[時事通信社]
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