2024-08-23 15:19スポーツ

出し切って晴れやか=関東一、堅守を発揮―高校野球

京都国際に敗れ、肩を落とす関東一の選手たち=23日、甲子園
京都国際に敗れ、肩を落とす関東一の選手たち=23日、甲子園

 2点を追う延長十回のタイブレーク。関東一は1点を返し、なお1死満塁の逆転サヨナラの好機を生かせなかった。2死後に坂本が空振り三振に倒れ、万事休す。春夏通じて初の頂点には届かなかった。それでも、力を出し切った選手の表情には、悔しさの中にも晴れやかさがあった。
 二枚看板が踏ん張り、想定通りの投手戦に持ち込んだ。先発した畠中はバックの守りにも助けられながら六回まで無失点。七回に坂井と交代する時には「任せたぞ。思い切って楽しんでこい」と激励し、その思いを受け取った坂井も好投した。
 九回のピンチを直球主体でしのぎ、無得点のまま延長戦に突入した。無死一、二塁から代打西村にバスターを決められて満塁となり、痛恨の押し出し四球。坂井は「自分のせい」と責任を背負いつつも、「力みも思い切り投げられた証拠。何の悔いもない」と言い切った。
 投手陣だけでなく、野手陣も決勝の舞台で躍動して無失策。自慢の堅守で甲子園を何度も沸かせた。遊撃手の市川は「守りがいい関一(関東一)と全国的に言ってもらえるのはうれしい」。持ち味を思う存分に見せつけ、すがすがしく散った。 
[時事通信社]

1回を三者凡退に抑え、雄たけびを上げる関東一先発の畠中=23日、甲子園
1回を三者凡退に抑え、雄たけびを上げる関東一先発の畠中=23日、甲子園

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