100年ぶり、パリで開幕=五輪開会式、優雅にセーヌ川で〔五輪〕
【パリ時事】パリ五輪が26日夜に開幕した。パリでは1900年と24年に続き、100年ぶり3度目の開催。市内中心部を流れるセーヌ川を舞台にした開会式は雨の中、大勢の観客に見守られ、200を超える国・地域の選手たちが船上で優雅にパレード。フランスのマクロン大統領が開会宣言し、聖火の最終点火者は同国出身で柔道男子のテディ・リネール、元陸上女子のマリジョゼ・ペレクさんの2人が務めた。
8月11日までの17日間で32競技329種目が行われ、約1万1000人が熱戦を繰り広げる。新型コロナウイルスの影響で1年延期された2021年東京五輪は原則無観客、22年北京冬季五輪は招待客のみで各種制限もあったが、スポーツの祭典は通常の姿に戻った。
国際社会の分断は、大会に暗い影を落とす。ウクライナに侵攻するロシアの選手は国を代表して参加できず、「個人の中立選手(AIN)」として15人のみエントリー。同盟国ベラルーシの選手と共に船上パレードへの参加は禁じられた。スポーツ界への被害も大きいウクライナ勢は、夏季大会では最少という約140人の出場。パレスチナはガザ地区への攻撃を続けるイスラエルの除外を求めたが、国際オリンピック委員会(IOC)などが却下した。
大会は「ジェンダー平等」を理念の一つに掲げ、女子が増えて選手数が史上初めて男女同数になる。東京五輪に続いて難民選手団が組織され、過去最多37人が臨む。
夏季大会で初めてとなる競技場外での開会式はテロなどが懸念されたが、セーヌ川周辺は厳しい立ち入り制限や厳重な警備態勢が敷かれ、大きな混乱はなかった。式典に先立ちフランス国内では高速鉄道網が破壊行為の被害に遭い、仏国鉄によると約80万人の移動に影響が生じた。
[時事通信社]
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