小園、決勝三塁打に2発=井端J常連、7打点の躍動―野球プレミア12
打線は四回まで、わずか1安打で無得点。五回には1点を先制された。そんな嫌な流れを、井端ジャパン「常連」の小園が変えた。決勝の2点三塁打に、本塁打も2本放って7打点。お立ち台では「シーズン中、本塁打は2本しか打てなかったが、ここで2本打った。打ててよかった」。本人も驚く活躍だった。
打ちあぐねた米国の先発投手が代わった五回裏。坂倉の適時二塁打で追い付き、なお2死一、三塁で2番小園に打席が回った。「何とか打ちたい、流れを変えたいと思っていた」。過去に対戦がない投手に対しても、初球から積極的にバットを振るのが小園のスタイル。1球目の変化球を派手に空振りしたものの、1ボール1ストライクから内角低めの速球を力強く引っ張る。打球は一塁手の脇をすり抜け、右翼線へ。走者2人をかえす決勝の適時三塁打となった。
3―1のまま迎えた七回には1死一、二塁から右翼席へたたき込む3ラン。八回にも右翼への大きな2ランを放ち、自ら中押しと駄目押しの追加点をたたき出した。
昨年のアジアプロ野球チャンピオンシップにも、今春の欧州代表との強化試合にも呼ばれた24歳。井端監督は「走者を置いたときの打撃は、あの若さでは優れている。2、3、4、5番どこでも機能してくれる、ありがたい選手」と語っていた。米国相手の大事な2次リーグ初戦で、期待を上回る仕事をしてみせた。
[時事通信社]
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