チャイコフスキー国際コンクール日本人入賞者 (4/9)

上原彩子さん (2002年6月22日)モスクワで開かれた第12回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で、日本から参加した上原彩子さん(21)=岐阜県各務原市=が優勝した。日本人の優勝は、第9回(1990年)バイオリン部門の諏訪内晶子さん、第11回(98年)女性声楽部門の佐藤美枝子さんに次いで3人目。ピアノ部門では初めて。 また、バイオリン部門でも川久保賜紀さん(22)が2位に入賞した。 上原さんは3歳からピアノを始め、90年からヤマハマスタークラスに在籍。21日の本選では、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」とラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を演奏した。 演奏後も聴衆の拍手が鳴りやまず、楽屋で着替えを終えた上原さんがステージに呼び戻されるほどだった。 上原さんは「指揮者にうまくリードしてもらい、満足できる演奏ができた。信じられないようなうれしい気持ちです」と喜びを語った。 一方、川久保さんは米ロサンゼルス生まれで、現在ドイツのケルン音楽大学で学びながら、欧米などで幅広くコンサート活動を行っている。 バイオリン部門では、1位は該当者なしで、川久保さんが中国のチェン・シーさんと2位を分けた。写真は表彰式でピアノ部門金メダルを授与される上原彩子さん 【AFP時事】

チャイコフスキー国際コンクール日本人入賞者