チャイコフスキー国際コンクール日本人入賞者
藤田真央さん (2019年6月27日)モスクワで開かれた第16回チャイコフスキー国際コンクールで本選結果が発表され、ピアノ部門で東京音楽大3年の藤田真央さん(20)が2位に入賞した。日本人の同部門入賞は2002年に優勝した上原彩子さん以来。 藤田さんは東京都出身。3歳からピアノを始め、17年には世界的なピアニストを多数輩出しているスイスのクララ・ハスキル国際ピアノコンクールで優勝している。 藤田さんは所属事務所を通じて「初めてのロシア。こんなにもたくさんの拍手と歓声を頂けるとは思いませんでした。もっと成長し、また聴いてもらいたい」などとするコメントを発表した。 バイオリン部門では米国籍の金川真弓さん(24)が4位に入賞した。金川さんはドイツ生まれ。昨年のロンティボー国際コンクールで2位に入るなど世界的に活躍している。 金川さんは「ファイナルまで演奏できたことを人生の誇りに思う。今後もいろいろなことを発見していくことが楽しみ」とコメントした。 チャイコフスキー国際コンクールは若手の登竜門として世界最高峰の音楽コンクールの一つ。日本人は過去にバイオリン部門で諏訪内晶子さんと神尾真由子さん、声楽部門でソプラノ歌手の佐藤美枝子さんが優勝している。写真はピアニストの藤田真央さん[ジャパン・アーツ提供] 【時事通信社】