【元東京都知事】石原慎太郎 (52/52)

築地市場から豊洲市場への移転問題に関し、記者会見する石原慎太郎元東京都知事=2017年3月3日、東京都千代田区の日本記者クラブ【時事通信社】 東京都の築地市場(中央区)から豊洲市場(江東区)への移転問題で、移転を決めた当時の知事だった石原慎太郎氏が3日、都内の日本記者クラブで会見し、「裁可した責任は認める」と述べた。一方で、なぜ土壌汚染の残る豊洲に決定したかに関し自身の知事就任時点で既定路線になっていたとの認識を示すなど、主要な疑問点については明確に答えなかった。 石原氏は会見で、移転を延期した小池百合子知事に対し「やるべきことをやらず、築地をほったらかしにして、ランニングコストや補償がべらぼうに掛かる責任は小池さんにある」と批判。一連の問題の責任の所在については「都議会を含め、みんなで決めたことだ」と主張した。 都に用地を売却した東京ガスに徹底した土壌汚染対策を求める「瑕疵(かし)担保責任」の放棄に関しては「報告も相談も受けていなかった」「交渉の当事者じゃない。任せていた」と述べた。豊洲市場の主要建物下に盛り土をせず、空間を設置したことについても、具体的に判断した記憶はないとした。

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