電気自動車(EV)、本格普及へ (33/39)
米自動車大手フォード・モーターの電気自動車(EV)工場で演説するバイデン大統領=米ミシガン州ディアボーン【AFP時事】 バイデン米大統領は18日、中西部ミシガン州にある米自動車大手フォード・モーターの電気自動車(EV)工場を視察した。政府補助金をてこにEV市場で台頭する中国に対抗するため、米政権の成長戦略に盛り込んだ1740億ドル(約19兆円)規模のEV向け予算の早期実現を訴えた。 バイデン氏は、米国で最大規模の販売台数を誇る人気車種であるフォード製ピックアップトラック「F150」のEV版の発表に先立ち、工場を訪問した。「米自動車産業の未来は電気だ。競争をリードするのか、後れを取るかの岐路に立たされている」と危機感を示した。 バイデン氏はEV市場拡大のカギを握る自動車用電池について「中国の技術が革新的というわけではなく、米国がリードしてきた」と技術力に自信も見せた。同氏は2月、EV向け大容量電池や半導体のサプライチェーン(供給網)を強化する大統領令に署名し、国産化を急ぐ方針を表明した。(2021年05月18日)