電気自動車(EV)、本格普及へ (19/39)
電気自動車(EV)戦略について説明するトヨタ自動車の豊田章男社長=東京都江東区【時事通信社】 トヨタ自動車は14日、走行時に二酸化炭素(CO2)を排出しない電気自動車(EV)の世界販売台数を2030年に350万台へ引き上げる目標を明らかにした。30年までにEV30車種を投入し、高級車「レクサス」はEV中心のブランドとする。電動化に8兆円を投じ、うち車載用電池への投資は従来計画から5000億円増の2兆円とする。 脱炭素社会の実現に向けた自動車の選択肢としてEVを強化する。 トヨタの世界販売は年間1000万台規模。30年のEV販売目標はこれまで、燃料電池車(FCV)との合計で200万台としていた。豊田章男社長は東京都内で開いた戦略説明会で、「各国のエネルギー政策が見えてきた段階で上方修正した」と話した。30年にEVを含めた電動車の世界販売を800万台とする従来目標は据え置いた。 EV開発加速に向けた30年までの投資額は、車載電池への2兆円を含め4兆円。さらに4兆円をEV以外の電動車であるハイブリッド車(HV)とプラグインハイブリッド車(PHV)、FCVの強化に投入する。(2021年12月14日)