1回目着陸時の砂も確認 数ミリの大きな粒多数―はやぶさ2カプセル・JAXA
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は15日、探査機「はやぶさ2」が地球に帰還させたカプセルから、2019年2月に初めて小惑星「りゅうぐう」へ着陸した際に採取したとみられる砂を確認したと発表した。直径数ミリの大きな黒い粒が多数あり、JAXAの担当者は「期待をはるかに上回る量を採取できた」と話している。
はやぶさ2の試料カプセルは6日、オーストラリア南部の砂漠地帯に着陸し、JAXAが回収。現地でガス成分を採取した後、チャーター機で空輸され、8日にJAXA相模原キャンパス(相模原市)に搬入された。
カプセル内には、3区画に分かれた試料格納室を持つコンテナがあり、A室には1回目の、C室には19年7月の2回目の着陸でそれぞれ採取した砂を格納。C室には人工クレーター作成時に噴出した地下物質が入っているとみられている。
14日の作業では、コンテナの隙間に黒い砂粒が多数あるのが見つかった。JAXAは15日、真空環境下でA室を開封。直径数ミリの大きな粒を含む、多数の砂粒が入っているのを確認した。砂粒の重さや量の測定は今後行うが、担当者は「目標としていた100ミリグラムは確実に超えている」と述べた。
また、コンテナ内から採取されたガスもりゅうぐう由来と判断した。地球外からのガス成分の回収は世界初だという。(2020/12/15-18:30)
Hayabusa2 Capsule Contains Sand Collected during 1st Landing
A capsule that Japan's Hayabusa2 unmanned asteroid probe brought to Earth contains sand collected apparently during its first landing on asteroid Ryugu in February 2019, its operator said Tuesday.
Many black particles as large as a few millimeters in diameter were found in a sample container in the capsule, according to the operator, the Japan Aerospace Exploration Agency, or JAXA.
"We've successfully collected much more than we expected," a JAXA official said.
The capsule landed in a desert in southern Australia on Dec. 6 and was recovered by JAXA. After gas samples were extracted from the capsule, it was airlifted to Japan and arrived at JAXA's Sagamihara Campus in Kanagawa Prefecture, south of Tokyo, on Dec. 8.
The sample container has three compartments, including the one intended to keep sand samples collected during the first landing. JAXA opened the compartment in a vacuum environment and found the particles inside.
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