長時間労働解決へ実態調査 押印廃止「途中のステップ」―河野担当相インタビュー
河野太郎行政改革担当相は1日のインタビューで、行政手続きの押印廃止に続いて、さらに改革を断行する考えを示した上で、公務員の長時間労働を見直すため、実態調査を指示したことを明らかにした。
―はんこの次はファクスだと言っている。
印鑑を押す行為をやめる目的で(改革を)やっているわけではなくて、さらにその次を目指さないといけない。途中のステップだ。(押印廃止は)400メートルリレーの第1走者がスタートを切った程度だ。
―社会のデジタル化に必要な規制改革は。
平井卓也デジタル改革担当相が動く上で邪魔になるような規制、例えば「印鑑を押せ」「紙に万年筆でサインしろ」などデジタルトランスフォーメーション(DX)を想定していない時代に作られたルールが多々ある。そういうものをなるべく早く外さないと次につながらない。
―縦割り行政の要因は。
政府はそれぞれ担当を分担しているから、最初から縦割りになる。縦割りそのものが悪いのではなく、縦割りの間に落ちたり、両方に引っ掛かったりしたときに、どちらか片方が動かないと解決できないことが問題だ。
―国会対応のため、官僚の長時間労働が問題になっている。
霞が関に行くと「在庁時間」「勤務時間」という言葉がはびこっている。仕事もしていないのに在庁していることは、にわかに考えにくい。各省で在庁時間がどれくらいになっているのか、職種別や組織別にきちんと出してもらう必要がある。もう(調査するよう)指示をした。
―来年9月予定の自民党総裁選に出馬するか。
新しい内閣が発足したばかりなので、まず目の前の自分の責務をしっかり果たしていきたい。(2020/10/02-07:09)
INTERVIEW: Kono Vows to Push Ahead with Administrative Reform
Japan's administrative reform minister Taro Kono plans to tackle the problem of government employees' long working hours as part of his drive to implement drastic reform measures.
In a recent interview, Kono said he has instructed each government ministry and agency to conduct a survey to find out the number of hours employees spend at their workplace by job type as well as by organization.
The move reflects Kono's eagerness to carry out bold reform steps successively. He has already ordered government ministries and agencies to scrap the traditional use of "hanko" personal seals in administrative procedures, and has said the next step in promoting digitalization is to stop the use of fax machines.
Kono stressed that getting rid of widely used hanko seals, stamped on paper documents for authorization, is not the goal.
"We have to aim for the next step," Kono said. "We're only at the stage where the first runner has just started in a 400-meter relay race."
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