父親に懲役18年求刑=「怒りで虐待、悪質」-目黒女児死亡・東京地裁
東京都目黒区で2018年、船戸結愛ちゃん=当時(5)=が虐待死した事件で、傷害と保護責任者遺棄致死などの罪に問われた父親の雄大被告(34)の裁判員裁判の論告求刑公判が7日、東京地裁(守下実裁判長)であった。検察側は「自己に従わない怒りで虐待し、この上なく悪質」と指弾し、懲役18年を求刑した。弁護側は最終弁論で懲役9年が相当と訴え結審した。判決は15日。
検察側は論告で、結愛ちゃんは母親優里被告(27)=懲役8年、控訴=の連れ子で、雄大被告は16年11月ごろに暴力を振るい始め、一家が香川県から目黒区に転居した18年1月23日ごろから苛烈な食事制限をしたと主張。「39日間で体重の約25%を失った」とした。
さらに、優里被告を「説教で共犯者に引き入れ、夫婦で児童相談所の接触も拒否した」と指摘。「2月24~26日には風呂場で10回以上殴打した。27日に『12キロ台はやばい』などと命の危険を感じたのに、病院に連れて行かなかった」とし、「一体子どもを何と思っているのか。結愛ちゃんは逃げることもできず、絶望しかなかった」と厳しく非難した。
弁護側は2月下旬の暴行を認めつつ、「親であろうという気持ちが根底にあった」と主張。「被告が命の危険を認識したのは(死亡前日の)3月1日だった」と訴えた。雄大被告は最終意見陳述で、すすり泣きながら「本当に、本当に申し訳ありませんでした」と声を絞り出し、何度も頭を下げた。
起訴状によると、雄大被告は18年1月下旬から結愛ちゃんを栄養失調に陥らせ、2月下旬には風呂場で顔を殴打。優里被告と共謀して医療措置を受けさせず、3月2日、肺炎を発症させるなどして死亡させたとされる。(2019/10/07-11:47)
18 Years Sought for Stepfather over Abuse Death of Tokyo Girl
Public prosecutors on Monday demanded a prison term of 18 years for a 34-year-old stepfather over the abuse death of then five-year-old Yua Funato in Tokyo last year.
In closing arguments at Tokyo District Court, the prosecutors accused the stepfather, Yudai, of mistreating Yua from anger at her disobedience toward him and denounced his actions as "absolutely malicious."
"I'm really, really sorry," a weeping Yudai said in his final statement to the court. The defense claimed that a nine-year term for the accused would be reasonable.
Hearings of his lay judge trial finished on Monday, with the verdict set to be handed down on Oct. 15.
In the high-profile abuse case, the victim's mother, Yuri, 27, was sentenced to eight years in prison last month. She has appealed the sentence.
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