2025.04.07 10:54Nation

ヘリ事故、新たに２人死亡　３０代医師ら、死者計３人に―長崎・対馬沖

　長崎県・対馬沖で６日起きた患者搬送ヘリコプターの事故で、唐津海上保安部は７日、心肺停止となっていた３０代の男性医師と患者付き添いの６０代男性の死亡が新たに確認されたと発表した。事故による死者は計３人となった。
　第７管区海上保安本部（北九州市）などによると、搭乗していたのは６人で、女性患者（８６）は６日夜に死亡が確認された。機長（６６）ら３人は意識があるという。
　ヘリは医療搬送用として福岡和白病院（福岡市東区）が使用し、エス・ジー・シー佐賀航空（佐賀市）が運航していた。
　６日夜に記者会見した病院と同社によると、ヘリは患者らを乗せて対馬空港を同日午後１時半に離陸。午後２時１５分に病院に到着予定だったが、離陸から約１０分後にモニター上で機体の動きが止まり、無線の呼び掛けにも応答はなかったという。その後、機体が長崎県・壱岐島沖で見つかった。
　会見で、佐賀航空関係者は「（機体の点検では）異常はなかったと認識している」と説明。機長についても「特に健康状態に支障があるようなことは話していなかった」と述べた。
　同社を巡っては昨年７月にも、運航するヘリが福岡県柳川市内に墜落して操縦士ら２人が死亡する事故が起きている。
　唐津海保は、何らかの原因でヘリが不時着水したとみて、機長から話を聞くなどして事故原因を調べる。運輸安全委員会も７日、航空事故調査官２人を現地に派遣する。（2025/04/07-10:54）

英文版に切り替え

2025.04.07 10:54Nation

3 Dead in Ambulance Copter Crash in Southwestern Japan

Twitter

Facebook

LINE

Sunday's crash of an ambulance helicopter carrying a patient off Tsushima, Nagasaki Prefecture, southwestern Japan, left three people dead including the patient, a local coast guard office said Monday.
   A doctor in his 30s and a patient caretaker in his 60s were newly confirmed dead, the office said. Both were in cardiopulmonary arrest when rescued.
   According to the Japan Coast Guard's 7th regional headquarters and other sources, six people were on the helicopter. The 86-year-old female patient was confirmed dead Sunday night.
   Of the six, the 66-year-old male captain and two others are conscious.
   The helicopter, operated by SGC Saga Aviation Co., was used by a hospital in the city of Fukuoka, near Nagasaki, for medical transportation.