千葉「老舗牧場」インド進出へ 乳製品需要に着目、社会貢献も
千葉県の老舗牧場運営会社が14億人超の人口を抱えるインドで事業に乗り出す。伝統的に旺盛な乳製品需要に着目し、同国のIT企業と組み、飼料の調達や乳牛の飼育、商品製造を行う。生産性が低い現地の小規模酪農家に日本のノウハウを伝え、所得押し上げにつなげる社会貢献にも力を注ぐ構えだ。
インドに進出するのは秋葉牧場ホールディングス(HD、秋葉秀威社長)。社の歴史は1887年創業の牧場にさかのぼる。多角的に事業を展開しており、100周年の節目に千葉県成田市で開業した観光牧場「成田ゆめ牧場」で特に知られる。
秋葉牧場HDはこのほど、インドで酪農家のIT化を推進する企業「ステラップス」と提携。同国南部ベンガルールで今春、牧場から商品製造に至る一体型の施設を稼働させる。日本から遠隔管理するなどハイテク技術を駆使。ジェラートなどをインドの高級ホテルに納入し、まずは自社製品のブランド価値を高める戦略だ。
一方、より効率的な日本式の酪農ノウハウを積極的に普及させ、現地酪農家の生産効率の改善を図る。子供たちが労働から解放され「学校で学び、知識や知恵を得て豊かになる」(秋葉社長)効果も狙うという。
酪農業界団体「中央酪農会議」は昨年12月、歯止めがかからない日本の酪農家の戸数減少について「酪農の生産基盤の危機」と強調。秋葉社長は、国外進出することで「結果を出し、それを見せたい」と、先駆的な役割を果たすことに意欲を示す。インドで日本の酪農家と協業する構想も描く。中央酪農会議は「(今回の進出は)前向きな明るい話題だ」(広報担当者)と話している。(2025/01/20-13:31)
Japanese Dairy Farm Operator Targeting India
A long-established dairy farm operator in Chiba Prefecture, eastern Japan, will expand into India with a population of more than 1.4 billion, where demand for dairy products is traditionally strong.
Akiba Bokujo Holdings Co. partners with an Indian information technology startup to procure feed, raise dairy cows and produce products.
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