2024.07.21 07:09Nation

うなぎ商戦、猛暑で熱気 物価高対抗で「低価格」も

 「土用の丑(うし)の日」の24日を前に、百貨店やスーパー、外食チェーンのうなぎ商戦が熱を帯びてきた。「ハレの日」需要を捉えた豪勢な商品から、うなぎ登りの物価に悩む消費者に寄り添った中・低価格帯も充実。猛暑を追い風に、「うなぎを食べて夏を乗り切って」(業界関係者)と盛り上げる。
 大丸東京店(東京都千代田区)は、過去最高の約70種類のメニューをそろえる。老舗「伊勢定」の「鰻弁当(大)」(4590円)や、うなぎと米沢牛を味わえる弁当「丑×牛でスタミナを」(5400円、事前予約制で期間・数量限定)などの高級品もあれば、1000円前後の値頃感のある商品まで幅広い。広報担当者は「物価高の中でも、多くの人に風物詩を楽しんでほしい」と話す。
 「イトーヨーカドー」と「ヨーク」では、1日から中国産うなぎを使用した「うなぎまぶしご飯」を429円で販売したところ、「飛ぶように売れる」(鮮魚担当者)人気ぶり。鹿児島県産のうなぎは仕入れ方法を変え、「うなぎの蒲焼 大」を昨年よりも200円安い2570円で提供し、価格に敏感な消費者を味方につけたい考えだ。
 変わり種を投入するのはイオンリテール。10~20代が中心の「Z世代」向けに、焼き鳥感覚で食べる串刺しの「中国産うなぎ おつまみ串蒲焼」(4本入り861円)を売り出した。広報担当者は、「魚食文化をつなぐため、若者に『刺さる』ものを企画した」と力を込める。
 外食チェーンでも熱気が高まる。すかいらーくホールディングスが展開するファミリーレストラン「ガスト」は「うな重」を初投入。松・竹・梅を1390~1990円で提供中で、評判は上々だという。
 ロイヤルホールディングス傘下の「天丼てんや」は、うなぎのかば焼きの天ぷらと、とろろを使った「うなとろ天丼」(1080円)の販売期間を22日から8月7日までと昨年から倍増し、イベント需要の取り込みを図る。(2024/07/21-07:09)

2024.07.21 07:09Nation

Japanese Food Biz Pushing Eels for Day of Ox


Japanese food businesses including retailers and restaurant chains are competing to sell eel products ahead of the midsummer Day of the Ox on Wednesday, when demand is expected to spike.
   Their sales lineups range from luxurious items for a festive mood to affordable ones for consumers weary of the protracted inflation.
   "Let's eat eel and overcome summer," an industry official said.
   The Daimaru Tokyo store, operated by Daimaru Matsuzakaya Department Stores Co., offers about 70 kinds of eel products, its widest variety ever.
   While it sells luxurious items such as an eel bento box priced at 4,590 yen from Isesada, a long-established grilled eel restaurant, and a bento containing both eel and high-end Yonezawa beef for 5,400 yen, items priced at around 1,000 yen are also on sale.

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