若い力、能登復興を下支え 「もっと頼って」学生ら炊き出し―輪島
能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県の被災地で、若者らが支援活動を始めている。金沢星稜大(金沢市)の学生赤十字奉仕団はNPO団体と共に炊き出しを実施。同大3年で小松市出身の岩木千夏さん(21)は「少しでも支えになりたいなって。その思いだけで来た」と汗を拭った。
奉仕団メンバーとして参加したのは、岩木さんと鎌谷奈緒さん(21)、山本美紀さん(21)の同学年3人。輪島市役所前で16日、野菜のたっぷり入った熱々の山梨名物「ほうとう」を被災者や自治体職員、ボランティアらに振る舞った。「温まってください」「あふれやすいので気をつけて」。元気に声を掛けて回る。
奉仕団は日本赤十字社と連携し、普段は献血の呼び掛けなどを行っている。この日、被災地支援の第一歩として初めて現地入りした3人は、崩落した崖や倒壊した家々を目の当たりにした。鎌谷さんは「ニュースで見るのと体感するのでは全く違う」と衝撃を受けた様子。山本さんも「たくさんお手伝いしたいし、もっと頼ってほしい」と語る。
3人は新型コロナウイルス禍で学生生活や活動の自粛を余儀なくされた世代。同大講師で奉仕団顧問の連桃季恵さん(42)は「こういう活動は初めてに近いのに、心強い限り」と話す。
20年以上前、同大に奉仕団を設立し、活動を見守った池田幸応名誉教授(64)は「昔も今も、学生の『社会に貢献したい』という気持ちは強い」と語った。若者の活力ある姿は、被災者の励みにもなるという。
奉仕団は22日に穴水町で支援を行うなど、活動範囲を拡大し、街頭募金も実施する予定だ。「若い力」が被災地を支えようとしている。(2024/02/20-13:31)
Young Volunteers Providing Relief to Noto Quake Victims
A group of young volunteers in Ishikawa Prefecture, central Japan, is providing relief to victims of the magnitude-7.6 earthquake that struck the prefecture's Noto Peninsula on New Year's Day.
They are Chika Iwaki, Nao Kamaya and Miki Yamamoto, 21-year-old members of a Red Cross Society-affiliated volunteer group at Kanazawa Seiryo University.
On Friday, the three served "hoto" noodle soup with lots of vegetables to quake victims, local government officials and other volunteers in Wajima, an Ishikawa city severely hit by the quake.
"I want to be of some help. That's why I came here," Iwaki said.
The student group usually calls for blood donations in cooperation with the Japanese Red Cross Society. But on that day, the three visited an area destroyed by the quake for the first time and saw collapsed cliffs and houses.
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