2024.02.18 07:16Nation

戦火絶えぬ故郷、忘れないで ウクライナ料理店の訴え―東京

 戦火を逃れてウクライナから来日した家族らが、郷土料理を振る舞うレストランが東京都内にある。ロシアによる侵攻から24日で2年。店を切り盛りする中、いまだ銃声の響く古里を思い、「ウクライナのことを忘れないで」と訴え続ける。
 JR吉祥寺駅近くのビル2階にあるウクライナ料理店「BABUSYA REY(バブーシャ レイ)」。働いているのは、ボグダノバ・ビクトリアさん(30)と家族らだ。
 2015年に日本語を学ぶため来日していたビクトリアさんは、戦況が悪化した22年、両親や姉家族の計5人をウクライナから呼び寄せた。両親らは行政などから住宅や生活費の支援を受けたが、「自分で生活できるようにしてあげたい」と思い、22年4月に店を開いたという。
 両親が腕を振るうカツレツに似たチキンキーウや、ギョーザのようなバレニキなどが人気で、カウンター8席の店内は満員になる。侵攻後に来日したアルバイトのクロチク・ミヤさん(19)は「ニュースを見て来たという人もいる」と話す。
 両親も日本語の授業を受けながら、料理を仕込む異国の生活に慣れてきた。それでも父親はウクライナ関連のニュースは欠かさずチェックし、「戦争が終わったら早く帰りたい」と漏らす。今月上旬には、現地に1人残る祖母が亡くなったが、葬儀に駆け付けることもかなわなかった。
 日本に避難したウクライナ人には、仕事が見つからない人も多いという。ビクトリアさんの夢は「大きなレストランを開くこと」。資金に余裕があれば、「ウクライナ人に仕事をあげたい」と明かす。
 ミヤさんも「ウクライナのことを忘れずに考えてほしい。文化を知り、避難民に手を差し伸べてもらいたい」と願っている。(2024/02/18-07:16)

2024.02.18 07:16Nation

2 Years On, Ukrainians Running Tokyo Restaurant Voice Nation's Plight


Ukrainians running a restaurant in Tokyo have expressed hopes that Japan will not forget about their country, almost two years after the start of Russia's invasion of the East European nation.
   Viktoriia Bogdanova, 30, and her family operate the Babusya Rey restaurant serving Ukrainian cuisine near Kichijoji Station on the Chuo Line of East Japan Railway Co., or JR East.
   Bogdanova, who came to Japan in 2015 to study Japanese, accepted five relatives, including her parents and members of her sister's family, to the Asian country in 2022, after the fighting intensified in Ukraine.
   She opened the restaurant in April 2022 to help her family members, who had been receiving public support for housing and living expenses since they arrived in Japan, live independently.
   The restaurant, which has counter seats for eight people, is often full thanks to the popularity of chicken Kyiv and "varenyky" dumplings cooked by Bogdanova's parents.

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