日野自、03年から不正行為 国交省に「虚偽報告」―業績への打撃不可避・データ改ざん問題
日野自動車は2日、排出ガスや燃費のデータ改ざんをめぐり、不正行為が少なくとも2003年から行われていたと発表した。第三者による特別調査委員会がまとめた報告書で明らかにした。調査委は、長年にわたる不正に加え、国土交通省が要請した16年の燃費試験調査に対し、同社が不適切な事案はないと「虚偽の報告を行った」とも認定した。
日野自は、3カ月後をめどに再生計画を取りまとめる方針。ただ、20年近く続いた不正により業績への打撃は不可避な状況で、徹底した再発防止策と経営責任が厳しく問われそうだ。
記者会見した同社の小木曽聡社長は「顧客をはじめ多くの利害関係者に多大な迷惑をお掛けし深くおわび申し上げる」と陳謝。その上で「経営としての責任は重い。責任の所在を明らかにし厳正に対処する」と述べた。
また、親会社であるトヨタ自動車の豊田章男社長は小木曽社長を通じ、「すべてのステークホルダーの信頼を裏切るものであり、大変遺憾に思う」とのコメントを公表した。
これに先立ち会見した調査委の榊原一夫委員長(元大阪高検検事長)は、03年以前にも不正が行われた可能性に言及。ただ、経営陣の関与については「不正を認識していたとは認められなかった」と結論付けた。(2022/08/02-22:27)
Data Fraud at Hino Motors Dates Back to 2003: Probe Report
Hino Motors Ltd. released Tuesday an investigative panel's report clarifying that the Japanese truck maker's falsification of exhaust emission and fuel economy data dates back as far as 2003.
The third-party committee also revealed that the Toyota Motor Corp. subsidiary made a false reply to the transport ministry's request in 2016 to report whether there had been improper cases concerning engine emission and fuel efficiency tests.
"We deeply apologize for causing much trouble to our customers and other stakeholders," Hiro President Satoshi Ogiso told a press conference.
"I think the management bears heavy responsibility," he said, adding that his company will make clear who is responsible for the misconduct and take strict measures.
In a statement, read out by Ogiso, Toyota President Akio Toyoda said it is very regrettable that the data tampering betrays the trust of all stakeholders.
最新ニュース
-
飲食店探し、AIに相談=新アプリ、対話手掛かりに―ぐるなび
-
八村は19得点=NBA
-
企業規模要件、段階的に撤廃=パートの厚生年金加入―政府
-
メダル10個、米LA山火事で焼失=競泳のホールさん、惨状語る
-
立民、衆院神奈川2区に新人
写真特集
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎
-
【駅伝】第101回箱根駅伝〔2025〕
-
【野球】慶応大の4番打者・清原正吾
-
【競馬】女性騎手・藤田菜七子
-
日本人メダリスト〔パリパラリンピック〕
-
【近代五種】佐藤大宗〔パリ五輪〕
-
【アーティスティックスイミング】日本代表〔パリ五輪〕
-
【ゴルフ】山下美夢有〔パリ五輪〕