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2025-01-20 16:37スポーツ

メダル１０個、米ＬＡ山火事で焼失＝競泳のホールさん、惨状語る

競泳男子の元スター、ゲーリー・ホールさん（ＡＦＰ時事）
競泳男子の元スター、ゲーリー・ホールさん（ＡＦＰ時事）

　米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した山火事は、競泳男子の元スターにも災難をもたらした。１９９６年アトランタ五輪からの３大会で、金５個を含む計１０個のメダルを獲得したゲーリー・ホールさん（５０）＝米国。自宅にあった全てのメダルを山火事で失った後、オーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルドの取材に応じ、「これまでに見た、世界の終末を描いた映画よりも１０００倍ひどいものだった」と惨状を語った。
　ホールさんの自宅は、被害が大きかった高級住宅街のパシフィックパリセーズ地区。今月７日、炎が目前に迫る中、愛犬を抱えわずかな身の回りの物を持ち出したのが精いっぱいだった。「メダルのことは考えたが、取りに行く時間がなかった。燃えてしまったのか、みんなが知りたがる。全て焼けたよ」と肩を落とした。
　悪夢に見舞われたホールさんの状況に対し、国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のバッハ会長が反応。「ＩＯＣは彼にメダルのレプリカを提供するつもりだ」と声明を出した。
　ほぼ全てを失ったホールさんだが、自身の支援のために立ち上げられたクラウドファンディングのサイトに前向きなコメントを残した。「困った時にオリンピック・ファミリーが示してくれた支援と愛情にとても励まされている。このサポートは、いつか子供たちに受け継ぐメダル以上に価値がある」と感謝の意を示した。（時事）
［時事通信社］

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