2019.09.16 23:11Nation

停電なお7万戸超=住宅被害、全容把握進まず-台風被害から1週間・千葉

 台風15号が首都圏に上陸し、大規模な停電が発生してから16日で1週間が経過した。千葉県では依然、約7万2000戸が停電し、約1万4000戸で断水が続く。東京電力による停電復旧の見通しは二転三転し、全面復旧にはまだ少なくとも10日以上を要する見込みだ。
 東電は14日深夜、復旧に最大で27日までかかると見込まれる自治体の数を22に拡大。13日時点の該当地域は南房総市など4自治体だったが、20日ごろまでに復旧すると予想された富津市や君津市など18自治体についても復旧見通しを27日までに遅らせた。山間部を中心に倒木などが新たに判明し、必要な作業時間が増えたためという。
 同社は当初、11日中の全面復旧を見込んでいたが、当日になって「13日以降」と修正するなど見通しが二転三転している。広報担当者は「かなり保守的な予測を示しているが、まだ現状を全て把握できているわけではない」と話し、さらなる遅延の可能性も否定できないという。
 住宅や農作物にも大きな被害が出ている。県によると、16日時点で住宅約2800棟の損壊や浸水被害が判明しているが、館山市など13市町村からは報告がなく、被害規模は大幅に拡大する見通しだ。
 農林水産業の12日時点での被害総額は、過去10年で最大だった2017年10月の台風21、22号による被害の4倍を超える約193億円。4自治体から報告がないほか、全容を把握できていない自治体もあり、総額はさらに増えるとみられる。
 被害状況確認に向けた県の初動が鈍かったとの指摘も出ている。一部自治体では停電の影響で、県と情報共有する防災情報システムがダウン。そうした場合、県は迅速に職員を派遣することになっていたが、最初の職員派遣は台風通過3日後の12日夕方だった。森田健作知事は「自治体と意思疎通がうまくできていなかった。反省、検証しなければいけない」と話している。(2019/09/16-23:11)

2019.09.16 23:11Nation

72,000 Homes Still without Power in Chiba One Week On


About 72,000 homes stayed without electricity in Chiba Prefecture on Monday, a week after Typhoon Faxai ripped through the Kanto eastern Japan region, causing power outages across the prefecture.
   Water services remained suspended at 14,000 homes. At least 2,800 residential buildings were confirmed damaged as of Monday.
   Tokyo Electric Power Company Holdings Inc. expects to take at least 10 more days to fully restore its electricity services in the prefecture, east of Tokyo, after moving back the planned dates of power restoration repeatedly.
   TEPCO initially planned to fully end the power outages Wednesday. On that day, the planned date was moved back to as early as Friday.
   As of Friday, TEPCO said there were four municipalities, including Minamiboso, where restoration work could continue until as late as Sept. 27. Late on Saturday, however, the number shot up to 22, newly including Futtsu and Kimitsu.

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