石炭火力発電「減らす」=ESG投資に注目-小泉環境相
小泉進次郎環境相は13日、時事通信などのインタビューで、温室効果ガスの排出が多い石炭火力発電について、減らしていく方針を示した。環境・社会・企業統治を重視した「ESG投資」の国際的な高まりを踏まえ、企業を後押しする考えも明らかにした。
主なやりとりは次の通り。
-就任会見で「石炭火力発電を減らす」と発言したが、具体的にどうするか。
石炭火力については、減らすことに変わりない。一方で、脱石炭に取り組んでいる各国のエネルギーの状況と日本の状況も違うといったことをしっかり踏まえて考えていかないといけない。
-日本企業の再生可能エネルギー活用の状況は海外と比べ見劣りする。
注目しているのはESG投資。莫大(ばくだい)な投資を日本企業が引き込んでいくには、おのずと(再生エネ活用など環境対策に)取り組まざるを得ない。こういったことを後押ししていくのも環境省としてすごく大事だ。
-日本政府の「今世紀後半のできるだけ早期に脱炭素化を実現する」という目標は、世界で2050年の実現を掲げる国もある中では遅れている。
入閣に当たって新聞の社説を読んだが、今後の(内閣の)重要課題に気候変動を位置付けているものは残念ながらなかった。そこを変えたい。いずれ日本は間違いなくこの分野で世界に貢献できる。「日本は地球を救った」と言われる未来は可能だ。これからも目標達成どころか、世界が日本を欲する(ように)、環境省が主導的に取り組んでいきたい。
-東京電力福島第1原発事故で出た除染土は、中間貯蔵の期限が終われば県外に負担を強いることになる。
まずは中間貯蔵のスケジュールをしっかり着実に進めていくことが大事だ。特に今年度は中間貯蔵への搬入量が増える。安全対策にしっかり力を入れたい。
-福島県飯舘村では、除染土を農業のため再利用する取り組みが進んでいる。
(取り組みが)前に進んでもらいたい。自民党の農林部会長の経験を生かして、できることがないか考えていきたい。(2019/09/14-07:29)
INTERVIEW: Koizumi Vows to Reduce Coal-Fired Power Generation
Japan remains committed to reducing coal-fired power generation to cut greenhouse gas emissions, new Environment Minister Shinjiro Koizumi said in a recent interview.
Japanese companies need to focus more on environmental preservation to attract investment that takes into account environmental, social and governance considerations, Koizumi said.
"It is important for the ministry to support these corporate efforts," he said.
Koizumi showed his determination to make climate change one of the government's priority issues.
"Japan can absolutely make contributions to the world in this field," he said. "A future in which people say 'Japan saved the Earth' is possible," he said.
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