カナダから帰国し、メダルを手に笑顔を見せるフィギュアスケート女子の紀平梨花(関大ク)=2018年12月11日、成田空港【時事通信社】 フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル女子を初出場で制した16歳の紀平梨花(関大ク)が11日、カナダのバンクーバーから帰国した。成田空港で約80人に上る報道陣の取材に応じ、「多くの方に迎えられ、ファイナル優勝は大きなことだったんだと思う」と実感を込めた。 ショートプログラムで今季世界最高点をマークし、フリーで逃げ切った。トリプルアクセル(3回転半)を計2度決めて五輪女王のアリーナ・ザギトワ(ロシア)を破り、「ロシアの強い選手もたくさん来ていた。いい成績を取れるか分からなかったので集中して頑張れた」と振り返った。 シニアデビューの今季は国際大会4連勝。ここまでを85点と自己採点し、成長の要因を「やっと気持ちの持って行き方が分かるようになってきた」と分析した。優勝候補筆頭として臨む21日開幕の全日本選手権に向け、「トリプルアクセルの調子を下げないようにして、ショートとフリーをそろえられるようにしたい」と意気込んだ。