内乱罪を全面否認=「クーデターでない」―尹前大統領初公判・韓国
【ソウル時事】韓国のソウル中央地裁は14日、「非常戒厳」宣言を巡り内乱首謀罪で起訴された尹錫悦前大統領の初公判を開いた。被告人の尹氏は戒厳を宣言し、軍や警察を動員したことについて「クーデターではない」と語り、起訴内容を全面的に否認した。
濃い色のスーツに赤いネクタイを着用した尹氏は報道陣を避け、車で地裁の地下駐車場に入り、法廷に向かった。民主化以降に被告人として法廷に立った大統領経験者は全斗煥、盧泰愚、李明博、朴槿恵各氏に続き5人目。
検察は冒頭陳述で、尹氏は政権発足当初から国会で過半数の議席を握る野党と対立を深め、独自の政策を実現できなくなり、野党を「反国家勢力」と考えるようになったと指摘。2024年4月の総選挙を控えた時期から金龍顕前国防相=内乱罪で起訴=らと「内乱の謀議」を始めたと述べた。
起訴状は、尹氏が24年12月、金氏らと共謀し、自由民主主義の秩序を乱す目的で戒厳を宣言したと強調。「被告人は違憲、違法な布告令に基づき、国会や中央選挙管理委員会などの憲法上の機関を弾圧し、その権限行使を不可能にした」と断じた。
これに対し、尹氏は「(軍や警察は)暴力的ではなく、国会の決議を受け入れてすぐに(戒厳を)解除した」と反論。戒厳宣言は、野党が政府高官らの弾劾訴追を連発したことによって生じた国政の危機を国民に訴えるための「メッセージだった」と正当化した。弁護側は、尹氏を逮捕した高官犯罪捜査庁には内乱容疑の捜査権がないとして「違法な手続きによる起訴だ」と主張した。
[時事通信社]
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