実物大の野生動物パペット団、アフリカから北極へ 気候変動を訴える旅
【キンシャサ(コンゴ民主共和国)AFP=時事】野生動物をかたどった実物大のパペット(操り人形)で気候変動への警鐘を鳴らすプロジェクトが、10日にスタートした。このプロジェクトでは、動物パペットの「群れ」が、コンゴ民主共和国の首都キンシャサから北極まで、約2万キロを移動する。≪写真は気候変動に警鐘を鳴らすプロジェクト「ザ・ハーズ(群れ≫」の野生動物の実物大パペット。コンゴ民主共和国の首都キンシャサで)
ゴリラ、キリン、ヌーなどの動物を模したパペットによって構成される一行の名称は「ザ・ハーズ(The Herd、群れ)」。気候変動によって野生動物が生息地を追われている現状について、より広く認識してもらうことが目的だ。
資金は欧州のいくつかの国や民間財団が提供。ナイジェリア、セネガル、モロッコ、フランス、ノルウェーなど約10か国を通過し、8月までに北極到達を目指す。
旅の途中では、ナイジェリアでベルベットモンキー、欧州でオオカミやアカシカ、ノルウェーでトナカイなど、各地の固有種を模した新たなパペットが群れに加わっていく。
プロデューサーのデービッド・ラン氏はAFPに対し、「地球で起きている異変について、人々の感情に訴えかけようとしている」と語った。
「最初は20体で始まり、西アフリカ、モロッコ、欧州を経て、やがて40体、70体と増えていく。動物たちは、生態系が受けるダメージから逃れて移動しているのです」
最初のパペットを制作した南アフリカのグループ「ウクワンダ・パペッツ(Ukwanda Puppets)」のシフォカジ・ムポフ氏によれば、パペットには段ボール(外装)やゴム(関節)など、主にリサイクル素材が使われているという。
ムポフ氏はまた、「湿度などの影響で、旅の途中で一部のパペットは『死ぬ』ことになるでしょう。現実の動物と同じように」と話している。【翻訳編集AFPBBNews】
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