NYダウ急落、2200ドル超安=下げ幅史上3番目―貿易戦争懸念、動揺収まらず
【ニューヨーク時事】週末4日のニューヨーク株式相場は売りが殺到し、優良株で構成するダウ工業株30種平均の下げ幅は前日終値比2200ドル超安で取引を終えた。中国が米相互関税への報復措置を発表したことで、貿易戦争への懸念が一気に拡大。下げ幅は史上3番目の大きさとなり、ダウは昨年8月以来約8カ月ぶりに4万ドルの節目を割り込んで引けた。
トランプ米政権が打ち出した相互関税が投資家の不安をあおり、4日は東京市場で日経平均株価が一時1400円超下落。欧州でも主要株価指数が軒並み大幅に下がり、連日、世界同時株安の様相となっている。為替や債券を含む金融市場の動揺は収まっていない。
ダウの終値は2231.07ドル安の3万8314.86ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は962.82ポイント安の1万5587.79で引け、悲観的な見方が広がる「弱気相場」入りした。
中国政府は4日、トランプ米政権による相互関税への報復措置として、米国からの輸入品に34%の追加関税を課すと発表した。米政権は対抗する国・地域に対して関税率をさらに引き上げる考えを示唆しており、ニューヨーク市場では警戒感から「売りが売りを呼ぶ展開」(日系証券)となった。
また、市場ではリスクが高い株を手放し、安全資産とされる米国債や円を買う動きが加速。米長期金利の指標となる10年物米国債利回りは約半年ぶりに4%を下回り、円相場は一時1ドル=144円台に急伸した。
[時事通信社]
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