大多関テレ社長が辞任=中居氏問題時のフジ専務

フジテレビ系列の関西テレビの大多亮社長は4日、大阪市内の同社で報道陣の取材に応じ、同日付で辞任したと発表した。6月の株主総会までは福井澄郎会長が社長を兼任する。フジと親会社が設置した第三者委員会が中居正広氏によるフジのアナウンサーだった女性への性暴力と認定した事案が起きた2023年当時、大多氏はフジの専務として対応に当たった。
大多氏は「(第三者委の)報告書で、当時の私の対応に厳しい指摘を受けた。真摯(しんし)に受け止め、これ以上社長の職を続けることは不適切と考えた」と語った。その上で「何より謝りたいのは(被害)女性に対して。心情に寄り添うことができず、苦しめてしまったことを本当におわびしたいと思う」と話した。
大多氏は当時の対応について「(被害女性が)早く回復し、誰にも知られずに仕事に復帰するという望みをかなえることばかりを考えたが、それは彼女の意思を無視し、彼女に責任を転嫁する行為だったという報告書の指摘を大変重く受け止めている」と述べた。
報告書が発表された3月31日から今月3日までに視聴者対応窓口に約170件の苦情があり、大半が大多氏の辞任を求めるものだったという。
辞任には「関西テレビに営業的な損失が出ており、これ以上迷惑をかけられない」という判断もあった。関テレによると、4日現在で63社のスポンサーが広告出稿を控えており、同社の1~3月期の売り上げは約3億円減収。4月は約9億円の減収となる見通しだ。
大多氏は、1990年代にプロデューサーとして「東京ラブストーリー」「101回目のプロポーズ」など多数の人気ドラマを手掛けた。その後、常務、専務を経て、24年6月に関テレ社長に就任した。

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