覚悟漂う初球の直球=田中将、巨人で初白星―プロ野球
数ある球種の中、巨人の田中将は初球に直球を選んだ。146キロという球速以上に、新天地に懸ける覚悟がにじみ出る。楽天から移籍したプロ19年目は、586日ぶりの白星で幕開け。「この1勝は特別。いろんな思いもあったので勝ててうれしい」と笑った。
要所を締めるすべはさすがだ。五回の窮地で、この日最速の149キロを計測。1死満塁から細川をスライダーで三ゴロ併殺に取ると、拳を握ってほえた。「何とか踏ん張ることができた」。5回1失点でしのいだ。
昨季は、右肘手術の影響で1試合の登板に終わった。米大リーグのヤンキース時代も含め、初の白星なし。屈辱と向き合い、「昔は自然とできた部分が、今は崩れている」と感じた。
36歳になろうと、諦めずもがいた。無傷の24勝という伝説を築いた2013年の投球動作を参考に、メモをまとめた久保コーチと二人三脚。腕を寝かさず「上からたたく」という意識でフォームを見直し、球威が戻ってきた。
日米通算198勝目。巨人入団時に「(200勝で)終わる気持ちはない」と誓った。節目まで残り2勝に迫っても「一試合一試合やるだけ」。右腕が求める復権は、偉業の先にある。
[時事通信社]
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