宇宙ステーションでみそ造り=30日間発酵―米欧の大学チーム

米マサチューセッツ工科大やデンマーク工科大などの研究チームは2日、加熱処理した大豆と米麹(こめこうじ)に塩を加えて実験装置にセットし、国際宇宙ステーション(ISS)で発酵させてみそを造ったと、米科学誌アイサイエンスに発表した。
みそ造りとしてはやや高い36度前後で30日間発酵させたため色が濃く、若干焼いたような、ナッツのような風味が生じたが、それ以外は地上で同じ材料から造ったみそと味や香りがあまり変わらなかった。今回は地上に持ち帰って調べたが、次に実験する機会があれば、できたてのみそを宇宙飛行士に食べてもらい、反応を見たいという。
宇宙食はフリーズドライやレトルト、缶詰が多い。日本人飛行士はみそ汁やサバのみそ煮を持ち込んでいるが、新鮮な発酵食品があれば食べる楽しみが増え、健康維持にも役立つ。研究チームは漬物も検討したが、汁が漏れて電子機器が故障するリスクを避けるため、みそを選んだ。
みその材料を入れた容器は容量約180ミリリットルで、温度や湿度、宇宙放射線などの測定機器と一緒に実験装置に組み込んだ。温度が高くなったのは、周辺の機器が熱を発していたためという。ISSはほぼ無重力のため、満遍なく発酵するかが懸念されたが、この容量では問題はなかった。研究チームは、麹菌の遺伝子が放射線でどの程度変異するかも調べている。
[時事通信社]

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