2025-03-31 18:30スポーツ

若林、開幕戦で好発進=新たな1番に定着なるか―プロ野球・巨人

ヤクルト戦の延長10回、サヨナラ打を放ち、阿部監督(左)に迎えられる巨人の若林(中央)=3月28日、東京ドーム
ヤクルト戦の延長10回、サヨナラ打を放ち、阿部監督(左)に迎えられる巨人の若林(中央)=3月28日、東京ドーム

 セ・リーグ連覇を狙う巨人は、3月28日の開幕戦(対ヤクルト)で17安打と打線が奮起。終盤に5点差を追い付き、延長サヨナラ勝ちした一戦の主役となったのはプロ5年目の若林楽人外野手だった。1番左翼で出場し4安打2打点。「正直、実感がない」。想像以上の結果に少し困惑した。
 「(開幕戦は)独特の雰囲気なので、チームに勇気を与えられるように」。一回にチーム初安打を放つと、九回には反撃を加速する右前適時打。十回2死二塁の好機では、内角低めの直球を引っ張り決勝打とした。
 日本一奪還を掲げ、得点力の向上に取り組んできた巨人。長距離打者のキャベッジを2番に置くなど、阿部監督が「とにかく打て打て」との方針で組んだ攻撃的な打線の先頭に、若林がいる。
 丸が開幕直前に負傷したことも背景にはあるが、俊足も起用の理由の一つ。29日には遊撃への弱い当たりを内野安打とし、岡本の先制打につなげた。
 昨季途中に西武からトレードで加入。しかし、9月に自然気胸で入院し、優勝争いには加われなかった。「悔しさ、悲しさが大きかった。きょうがゴールではないので、ここから成長できるシーズンにしたい」。レギュラー定着を狙う26歳が、まずは好スタートを切った。 
[時事通信社]

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