休職撤回求め米政権提訴=事実上閉鎖の政府系放送局記者
【ニューヨーク時事】米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の記者らは21日、トランプ政権が休職を命じ、VOAを事実上閉鎖に追い込んだのは違法だとして、撤回を求める訴訟をニューヨークの連邦地裁に起こした。ロイター通信などが報じた。
トランプ大統領は14日、連邦政府の予算削減の一環として、VOAを傘下に持つ「米グローバルメディア局(USAGM)」の機能を縮小する大統領令に署名。VOAはほぼ全ての従業員に当たる1300人以上が休職となり、活動停止を余儀なくされている。
原告側は、今回の措置が「言論の自由を認めた憲法や、VOAへの資金拠出を定めた法律に反する」と主張。1942年の設立以来、報道の自由のない国に対しても米国の価値観や政策を発信してきたが、閉鎖により「世界中の多くの地域で客観的な情報源が失われ、検閲された国営メディアだけが残される」と悪影響の大きさを訴えた。
[時事通信社]
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