悲願へ心身充実=高安「生きている感じ」―大相撲春場所
優勝争いの緊張感の中でも、経験豊富な高安の動きが硬くなることはない。「こういう状況で相撲を取れるのは幸せ。生きているなという感じがする」。日を追うごとに増す注目や期待を力に、若元春を圧倒した。
相手は組むと強い、同じ左四つが得意の実力者。もろ手で突き起こすと、休むことなく攻め立てた。「立ち合いで踏み込めて、どんどん前に出られた」。圧力をかけながら前進して突き出し。狙い通りの完勝に「気持ちのいい相撲」。白星が続けば、言葉にも自信がにじむ。
終盤になっても切れのある動きは、35歳という年齢を感じさせない。「尻上がりに良くなってきた感じがする」。朝は稽古場に下りる前に入念なストレッチで体をほぐし、夜は2時間以上かけて体に疲労がたまらないよう回復に努める。「少しでもいい状態で取組に臨めるように」。腰痛など、何度もけがに苦しめられてきたからこその丁寧な準備が身体の充実を支える。
単独トップに立ち、残り2日。「勝つことが恩返し。一生懸命頑張りたい」。悲願成就へ、もう「あと一歩」では終わらせない。
[時事通信社]
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