トランプ氏、国外追放差し止めをめぐり最高裁に圧力
【ワシントンAFP=時事】米国内で拘束されていたギャング構成員とされるベネズエラ人200人超をエルサルバドルの刑務所へ送還した措置をめぐり、トランプ政権が連邦判事の国外追放差し止め命令を無視した疑いが浮上している。ドナルド・トランプ米大統領は20日、裁判所が自身の政策を阻止しないよう、最高裁に介入を求める投稿をSNSに掲載した。≪写真はドナルド・トランプ米大統領≫
連邦地裁のジェームズ・ボースバーグ判事は、ホワイトハウスが自身の差し止め命令を意図的に無視したと指摘。トランプ政権下の司法省に対し、ベネズエラ移民の送還を決行した理由について、25日までに説明するよう厳しく命じた。送還された移民の中には「犯罪を犯していない」「タトゥーを理由に標的にされた」と訴える者もいた。
トランプ氏は、歴代の大統領では考えられないほど強い口調で、送還差し止めの司法判断を批判し、最高裁の介入を要求した。
自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿したメッセージで、トランプ氏はジョン・ロバーツ最高裁長官に向けて、「われわれの目標は米国を再び偉大にすることだ。過激で偏向的な判事たちが正義の妨げになることを許してはならない」と主張。
さらに、全て大文字で「全国的な差し止め命令を今すぐ止めろ、手遅れになる前に!」と強調し、「ロバーツ長官と米連邦最高裁が、この有害かつ前例のない事態を即刻是正しなければ、わが国は非常に深刻な問題に直面する!」と続けた。
共和党のジョージ・W・ブッシュ元大統領によって指名されたロバーツ長官は、前日にボースバーグ判事の弾劾を求めたトランプ氏の発言に対し、最高裁長官として異例の反論を行った。
ロバーツ長官は簡潔な声明を発表し、「200年以上にわたり、判決に対する意見の相違に弾劾で応じるのは適切ではないことが確立されている」と指摘。「こうした異議申し立てには、通常の控訴審制度が存在する」と述べた。【翻訳編集AFPBBNews】
最新動画
最新ニュース
写真特集
-
ラリードライバー 篠塚建次郎
-
元祖“怪物” 巨人・江川卓投手
-
つば九郎 ヤクルトの球団マスコット
-
【野球】「サイ・ヤング賞右腕」トレバー・バウアー
-
【野球】イチローさん
-
【スノーボード男子】成田緑夢
-
【カーリング】藤沢五月
-
【高校通算140本塁打の強打者】佐々木麟太郎