人権団体、サウジ開催に懸念=性的少数者の安全保証も―サッカーW杯
【ロンドン時事】サッカーの2034年ワールドカップ(W杯)の開催地が中東のサウジアラビアに正式に決まったことについて、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルなどは11日、懸念を示した。AFP通信によると、同団体などは建設現場で労働者の命が危険にさらされるとし「大きな危機が訪れた」と警告した。
中東でのW杯開催を巡っては、22年カタール大会でも移民労働者の過酷な労働環境や給料未払いなどの搾取の他、女性や性的少数者(LGBTQ)の人権侵害の問題が指摘され、選手からも抗議の声があった。サウジでは34年大会に向け、多くの大型スタジアムが新設される予定。酷暑下での長時間労働を強いられる恐れがある。
一方でイングランド・サッカー協会(FA)は決定直後に声明を発表。サウジ開催を支持した理由として、LGBTQを含むファンが安全に観戦できることをサウジ側に求め、保証を得られたと明らかにした。FAは「W杯開催が前向きな変化をもたらすきっかけになると信じている」とした。
[時事通信社]
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