元同居男、無罪主張=4歳児暴行死で初公判―横浜地裁
横浜市で2018年、同居していた女性の長男紺野叶志郎ちゃん=当時(4)=に暴行を加え死亡させたとして、傷害致死罪などに問われた無職内田正也被告(32)の裁判員裁判の初公判が2日、横浜地裁(吉井隆平裁判長)であった。内田被告は「暴力は振るっていない」と起訴内容を否認し、無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、事件当時叶志郎ちゃんと一緒にいたのは内田被告だけで、死亡は被告の暴行が原因だと主張。被告が叶志郎ちゃんに暴力を振るったのを同居していた女性が目撃し、保育園や警察に相談していたと指摘した。
これに対し弁護側は、叶志郎ちゃんは被告による暴力ではなく、誤嚥(ごえん)やソファからの転落で死亡したと主張した。
起訴状などによると、内田被告は18年1月、横浜市鶴見区の自宅で、叶志郎ちゃんの頭部に暴行を加え、急性硬膜下血腫などにより死亡させたとされる。
神奈川県警によると、女性は事件前の17年9月、内田被告が叶志郎ちゃんを虐待していると県警鶴見署に相談。同署が同10月に横浜市中央児童相談所に通告していた。
[時事通信社]
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