10月消費者物価、2.3%上昇=伸び鈍化、コメは上げ幅最大―総務省

総務省が22日発表した10月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が108.8と、前年同月比2.3%上昇した。38カ月連続のプラスとなったが、伸びは2カ月連続で鈍化。米類が過去最大の上昇率を記録した一方、政府による電気・ガス代負担軽減策でエネルギーの上昇幅が縮小した。
生鮮食品を除く食料は3.8%上昇と3カ月連続でプラス幅が拡大した。このうち米類の上昇率は58.9%だった。23年産米の需給引き締まりに加え、24年産も生産コストや運送費がかさみ、値上がりが続いた。原材料費の高騰でチョコレートなどの菓子類は5.0%のプラス。果実ジュースはオレンジの主要原産国ブラジルや米国の不作が響き、29.8%上がった。
エネルギーの上昇率は2.3%。電気代が4.0%、都市ガス代が1.8%それぞれ上昇した。ガソリンは0.4%下落した。
生活実感に近い生鮮食品を含む総合指数、生鮮食品とエネルギーを除く総合指数の上昇率もそれぞれ2.3%だった。
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