2024-10-21 14:51訃報

塚原千恵子さん死去、77歳=体操女子の名指導者

塚原千恵子さん
塚原千恵子さん

体操女子の1968年メキシコ五輪代表で、指導者として多くの五輪選手を育てた塚原千恵子(つかはら・ちえこ、旧姓小田=おだ)さんが9月1日に大腸がんのため死去していたことが21日、分かった。77歳。葬儀は近親者で営んだ。
 長崎市出身。長崎西高時代から本格的に体操を始め日体大へ進学。メキシコ五輪で日本女子の団体総合4位入賞に貢献した。その後、けがの影響で現役を引退。日体大の同級生で、体操男子で五つの五輪金メダルを獲得した塚原光男さんと結婚した。
 引退後は朝日生命体操クラブなどで後進の育成に力を注いだ。女子日本代表の指導にも長く携わり、2008年北京、12年ロンドン両五輪で監督を務めた。18年に女子選手からパワーハラスメントを受けたと訴えられた。日本体操協会の第三者委員会の調査でパワハラは認められなかったが、これを機に代表の強化担当から退いた。
 教え子にはいずれも五輪代表の森尾麻衣子、小菅麻里、鶴見虹子らがいる。息子の直也さんも体操選手で、04年アテネ五輪団体総合金メダリスト。 (了)

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