2024-04-15 15:54経済

グローバルサウスと連携強化を=経団連、政府に提言

経団連会館=東京都千代田区
経団連会館=東京都千代田区

 経団連は15日、政府に対し、インドや中南米、アフリカなどの「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国との連携強化を求める提言を公表した。これらの国々は世界の人口の大半を占め、食料、資源、エネルギーが豊富で日本に不可欠なパートナーだと指摘。日本が選ばれる国になるため、脱炭素化など各国の事情に即した戦略を求めた。
 政府は、グローバルサウス諸国との連携方針を今春にもとりまとめる予定で、経団連は今回の提言の反映を目指す。
 提言は、グローバルサウスの活力を日本が取り込みつつ、これらの国々の社会課題に向き合うため、重点を置いて取り組むべき国や地域を指定し、政策資源を集中投下すべきだと指摘。相手国の経済成長戦略に、策定段階から関与することが必要だと訴えた。具体策として、首相によるトップ外交の強化や、社会課題解決のための官民フォーラムの開催、質の高いインフラシステムの展開、経済協定の締結などを要望した。 
[時事通信社]

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