2024-04-11 07:19

議連会長や前外相が落選=対日関係改善に尽力―韓国総選挙

 【ソウル時事】10日行われた韓国総選挙では、尹錫悦政権の対日関係改善を支えた与党「国民の力」の「知日派」重鎮議員が相次いで落選した。韓日議員連盟の鄭鎮碩会長は6選を目指したが敗れ、昨年3月に元徴用工訴訟問題の解決策を発表した朴振前外相も及ばなかった。
 鄭氏は尹大統領の側近。尹氏が2022年の大統領選に当選した後、日本に派遣した代表団の団長を務め、岸田文雄首相らと会談した。鄭氏は尹政権発足後に議連会長に就任。地元の中西部・忠清南道の選挙区で最大野党「共に民主党」の候補に僅差で競り負けた。落選に伴い、新たな議連会長が選ばれる見通しだ。
 尹政権の発足当初から外相を務めた朴氏は、日韓の最大の懸案だった元徴用工訴訟問題の解決策策定に携わり、日米韓3カ国の連携強化にも尽力。外相時代の林芳正官房長官や上川陽子外相らと会談を重ねた。
 朴氏はソウルの選挙区で5回目の当選を目指したが敗北。総選挙を前に元徴用工訴訟の原告支援団体は、同選挙区近くで記者会見を開き「被害者に謝罪せよ」と、朴氏を非難していた。 
[時事通信社]

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