2024-03-28 17:04

芸術院賞に隈研吾さんら=3氏には恩賜賞も

 日本芸術院(野村萬院長)は28日、芸術分野で顕著な業績があった人に贈る2023年度の日本芸術院賞に、建築家の隈研吾さん(69)ら9人を選んだと発表した。隈氏のほか小説家で詩人の多和田葉子さん(64)、能楽ワキ方福王流十六世宗家の福王茂十郎さん(80)には恩賜賞も贈る。
 授賞式は今後、東京都台東区の日本芸術院会館で行う。受賞者と業績は次の通り。(敬称略)
【恩賜賞・日本芸術院賞】
 隈 研吾(くま・けんご)建築家。69歳。神奈川県出身。英国国立ヴィクトリア&アルバート博物館スコットランド分館「V&A Dundee」。
 多和田 葉子(たわだ・ようこ)小説家・詩人。64歳。東京都出身。小説を中心とする多年にわたる文学的業績。
 福王 茂十郎(ふくおう・しげじゅうろう、本名・福王輝幸=ふくおう・てるゆき)能楽ワキ方福王流十六世宗家。80歳。大阪府出身。長年にわたる能楽の普及・発展などの業績。
【日本芸術院賞】
 大矢 紀(おおや・のり)日本画家。88歳。新潟県出身。再興第107回院展出品作「北の神山」。
 町田 博文(まちだ・ひろぶみ)洋画家。70歳。茨城県出身。日展出品作「雪はれる」。
 山岸 大成(やまぎし・たいせい)工芸家。68歳。石川県出身。日展出品作「神々の座『綿津見』」。
 高木 厚人(たかぎ・あつひと)書家。70歳。千葉県出身。日展出品作「山ざと」。
 桐野 夏生(きりの・なつお、本名・橋岡まり子=はしおか・まりこ)小説家。72歳。石川県出身。ミステリーから純文学作品まで幅広い創作活動による傑出した文学的業績。
 杵屋 勝四郎(きねや・かつしろう、本名・村治崇光=むらじ・たかみつ)長唄唄方。65歳。東京都出身。長年の研さんにより長唄唄方として優れた力量を示した。 
[時事通信社]

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