円、155円台に下落=34年ぶり、為替介入に警戒感―欧米市場
【ニューヨーク、ロンドン時事】24日の欧米外国為替市場では、日米金利差を意識した円売り・ドル買いが進み、円相場は1ドル=155円台に下落した。155円台を付けるのは1990年6月下旬以来約34年ぶり。市場では「いつ日本政府・日銀の為替介入があってもおかしくない」(邦銀)と警戒感が強まっている。
米東部時間午後5時現在は155円28~38銭と、前日同時刻比50銭の円安・ドル高。市場で意識されていた節目の155円を突破すると円安が加速し、一時155円37銭を付けた。
米経済の底堅さやインフレの根強さを示す統計の発表が相次いでいるほか、米連邦準備制度理事会(FRB)高官が政策金利の引き下げを急がない考えを表明しており、市場が予想する米国の利下げ開始時期が後ずれした。
一方、3月にマイナス金利政策の解除に踏み切った日銀の追加利上げは当面なく、日米金利差が開いた状態が今後も続くとの見方から、低金利の円を売って高金利のドルを買う動きが進んだ。ドルはユーロなども含む他通貨に対し独歩高となっている。
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