2024-03-23 21:55国際

国連総長、ガザ境界再訪=戦闘休止と支援増訴え

 【ラファ(エジプト)時事】国連のグテレス事務総長は23日、パレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所を訪問した。同検問所を訪れるのはイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲直後の昨年10月以来。イスラム教のラマダン(断食月)に合わせ、パレスチナ市民への連帯を示すとともに、改めてハマスとイスラエルに戦闘の即時停止やガザで拘束下にある人質解放を要求。ガザへの人道支援拡大の必要性も訴えた。
 グテレス氏は検問所のエジプト側で「門の片側には支援を阻まれたトラックが並び、向こう側には飢餓の長い影が伸びている。道徳的な怒りを覚える」と強調。「さらなる攻撃は全てを悪化させる」と述べ、ガザ最南部ラファへの地上侵攻回避を呼び掛けた。
 グテレス氏はエジプト東部の病院で、ガザで負傷し逃れてきた住民らと面会。その後はヨルダンも訪れ、イスラエルがハマスとの関連を疑う国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)施設の視察などを行う予定だ。 
[時事通信社]

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