2024-03-15 08:00地域

震災前の文化伝える芝居 仙台市

 東日本大震災で途絶えた仙台市東部沿岸地域の文化を伝える芝居の公演が、市内であった。演じたのは10代から20代の公募で集まった13人。東日本大震災による直接の被災体験がなかったり、幼くて当時の記憶はない若者たちが、当地にあった文化を表現した。
 昨年9月からワークショップを開き、台本作りと練習を重ねてきた。祭りや地名の由来を芝居の中に組み込み、観劇した150人に伝えた。文化を13人に伝承した同市の加藤新一さん(82)は「公演を続け、伝統をつないでいってほしい」と期待する。
 震災当時4歳だった市内在住の高校生、高橋里瑠さん(17)は「話を聞き、調べることで地域の歴史を理解できた。私に記憶はないが伝えることはできる」と出演した感想を語った。【もぎたて便】

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