著作権切れ初代ミッキーマウス、二次創作のホラー作品2本発表
【ロサンゼルスAFP=時事】米ウォルト・ディズニーのキャラクター「ミッキーマウス」の初代版の著作権が2023年末で切れ、パブリックドメイン(公共財産)となった。これを受け1日、ミッキーマウスが登場するホラー映画2本の制作が早速発表された。≪写真は資料写真≫
パブリックドメイン化により誰でも、作中に登場する初代版のミッキーマウスらキャラクターを複製したり二次創作したりできるようになった。
1日に制作が発表されたのは、ミッキーマウスに扮(ふん)した殺人鬼が遊戯施設で若者グループに忍び寄る『Mickey's Mouse Trap(原題、ミッキーマウスのわな)』と、フェリーの中で暴力的なミッキーマウスが乗客に迫るタイトル未定のコメディーホラーの2本。
ディズニーは、同社の最も象徴的なキャラクターであるミッキーマウスを守ると警告していたが、一部映像作家はパブリックドメイン化を好機と捉え、作品制作・公開を発表するとみられていた。
低予算作品『Mickey's Mouse Trap』を手がけるジェイミー・ベイリー監督は、「この機会に楽しみたいだけ」とユーチューブに投稿した予告編でコメント。「蒸気船ウィリーに登場するミッキーが殺害を繰り返すバカげたストーリーだ。制作が楽しかったことは見てもらえれば分かる」と語っている。
作品は3月に公開が予定されている。
こうした二次創作については、昨年公開された「くまのプーさん」を下敷きにした英国のホラー映画『Winnie-the-Pooh: Blood and Honey(原題、クマのプーさん:血と蜂蜜)』を想起させる。この作品も、原作となった児童小説の著作権が失効したことを受け制作された。
今回、パブリックドメイン化されたのは、蒸気船ウィリーに登場するキャラクターのみで、その後に登場するカラー版のミッキーマウスは依然として著作権の保護対象となっている。
初期作品のパブリックドメイン化を受けディズニーは発表で、「より新しいバージョンのミッキーマウスやその他作品の権利を引き続き保護し、ミッキーやその他象徴的なキャラクターの無断使用による消費者の混乱を防ぐ努力を継続する」と述べている。【翻訳編集AFPBBNews】
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