押収されたオーストラリア原産の希少種「トラウトコッド」=2021年10月28日、警視庁東京湾岸署【時事通信社】 生態系保護のため輸入が制限されている希少種の魚「トラウトコッド」を中国から密輸したとして、警視庁生活環境課は28日、特定外来生物法違反容疑などで、観賞魚の輸入販売会社(愛知県弥富市)と同社の男性専務(38)、元男性社員(36)=いずれも横浜市=を書類送検した。 同法は生態系に被害を与え得る動植物を「未判定外来生物」と定め、輸入の際に環境、農林水産両相への届け出を義務付けている。同課や環境省によると、トラウトコッドはオーストラリア原産の希少種で、2005年に未判定外来生物に指定された。 送検容疑は3月17日ごろ、無届けで中国からトラウトコッド120匹を輸入した疑い。 同課によると、同社は埼玉県や愛知県で計70匹を販売し、約50万円を売り上げていた。同社のインターネット広告を見たペット業者からの通報で発覚。同課は4月、関係先を家宅捜索していた。

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