密輸動物 (7/35)
密輸されたスンダスローロリスの赤ちゃん=2018年4月16日[東京税関成田税関支署提供]【時事通信社】 絶滅の恐れがある希少なサルの赤ちゃん5匹を密輸しようとしたとして、千葉地検は2019年2月27日、関税法違反(無許可輸入未遂)の罪で、自営業の男(71)を起訴した。「バンコクの市場で1匹2万円で購入した。自分で飼うつもりだった」と話しているが、税関などは販売目的だったとみている。 地検や東京税関成田税関支署などによると、男は18年4月、ワシントン条約で国際取引が禁止・規制されている希少サルのスンダスローロリス4匹、ピグミーマーモセット1匹を密輸しようとしたとされる。 成田空港で税関職員がスーツケースを開けて検査した際、入っていた巾着袋を手に取ったところ温かく、鳴き声がして発覚した。5匹は手のひらに乗る大きさの生後1カ月未満の赤ちゃんで、既にうち2匹が死んでいた。摘発後、さらに1匹が死亡した。